冬季パラリンピックに3度の出場経験を持ち、知る人ぞ知るレジェンドである、現在パラボート(パラローイング)の日本代表を目指す遠藤隆行選手。
遠藤選手は、現在、パラボート選手として、東京2020大会を目指しています。
遠藤選手、どのようなプロフィールや経歴をお持ちなのか、冬季パラリンピック・パラアイスホッケーについて、パラボートの魅力、ルール、見どころについても、気になったので調べてみました。

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遠藤隆行選手のプロフィール

名前:遠藤隆行(えんどう たかゆき)
出身地:埼玉県
生年月日:1978年
年齢:41歳(執筆時)
競技/クラス:ボート(ローイング)/PR1

遠藤選手は生まれつき両足がない障がいを持っています。
大学時代にパラアイスホッケーをはじめ、2002年、ソルトレイクシティ大会から3大会連続で冬季パラリンピックに出場、キャプテンを務めた2010年バンクーバー大会では、強豪カナダを破って、銀メダルの快挙を成し遂げました。
その後、夏の競技、パラボートに転向。ソリからボートに乗り換えて、夏冬でパラリンピック出場を目指しています。

遠藤選手は、一般の高校に通っていて、当時は音楽に夢中でした。
中学の吹奏楽部で、アルトサックスを演奏して、高校、大学の10年間続けていました。

体育の授業以外、スポーツとは縁がなかった遠藤選手は、あるとき、長野オリンピックにボランティアで参加していた大学の先輩から、パラアイスホッケーをやってみないか、と誘われます。
最初は乗り気ではなかったそうですが、はじめてみると、顔に冷たい風が当たることが気持ちよく、はじめてアイスホッケーを教えてもらった日は、夢中になってやっていたそうです。
それから遠藤選手は、大学からパラアイスホッケーにのめり込みます。
大学時代は、時間もあり、かなりトレーニングを重ねることができ、競技を始めて2年くらいで、世界選手権に代表として参加することになります。

2002年ソルトレークシティ大会で、はじめてパラリンピックに出場。
2006年トリノ大会では日本代表のキャプテン。
2010年バンクーバー大会では、日本選手団の旗手も務めました。
3大会連続で冬季パラリンピック出場を果たしました。

メダルを目標に臨んだバンクーバーオリンピックで、開催国であり優勝候補のカナダに勝利し、銀メダルを獲得します。

しかし、バンクーバー2010大会の後、日常生活に戻ったとき、肩が上がらなくなってしまいます。
病院で、腱板がきれていると診断され、手術をします。それから半年くらい入院生活をおくったことで、その間競技から離れ、そのまま代表を退き、競技もやめることになりました。

遠藤選手、2020年の東京大会が決まった頃、今度は夏の競技でパラリンピックを目指してみようと動き出します。
自分にあった競技を探していく中で、最初は車いす陸上に挑戦しました。短距離も長距離も挑戦しましたが、自分には向いていなかったと感じます。
そして、自分に合う競技を探していく中で、パラボートに出会います。
実際に水上にでたのは、2017年の4月でした。
初めてボートを漕いだのは相模湖で、遠藤選手のクラスの、両足が不自由な選手のボートには浮きがついていて、転覆しないようになっているのですが、それでも恐怖を感じながら、オールをこいで行ったといいます。
遠藤選手「パラボートは、2000mを10分前後でこぎ続ける競技で、本当にへとへとになる、健常者のローイングでもそうだが、救急車で運ばれちゃう人がいるくらい、限界を越えてやっていく競技、パラアイスホッケーのときとは違い、言い訳ができない競技だと思っている。」
遠藤選手は、9年ぶりのパラリンピック出場、日本代表入りを目指し、練習を重ねています。

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パラボートのルール・見どころ

パラボートは、肢体不自由、視覚障がいをもつ選手たちが競う競技です。
・4人のクルーと、コックスと呼ばれる舵をとる人1人で組む「コックス・フォア」、
・2人のクルーによる「ダブルスカル」、
・クルー1人による「シングル・スカル」、などの種目があります。

競技は、2000メートルの直線レーンで行われ、ボートの先端がゴールラインに到達した順位で勝敗が決定します。

【東京2020パラリンピック実施種目】
・PR1:1人乗り(男子/女子)、足がない、足が不自由など、体幹が使えない選手のクラス。
・PR2:2人乗り(男女ミックス)、足が少し残っていたり、体幹が使える、腹筋背筋が使える選手のクラス。
・PR3:舵手付きフォア(男女ミックス)、手足に障がいがある選手、目が見えない選手もいるクラス。

東京2020大会の開催場所は、カヌー競技と同じ、江東区の海の森水上競技場です。

見どころとして、コックス・フォアは、舵になるコックスが1人付き、その他4人でこぐ競技ですが、4人は男女のミックスのチームです。
この競技は、いろいろな障害がいをもつ選手がいて、手足に障がいをもつ選手や目が見えない選手もいます。さまざまな選手たちが、特性を生かして、どのように闘うのかが魅力、見どころです。

遠藤選手どのように漕いでいるの?

遠藤選手は、スピードアップのために、最近オールを新しいものに変えたそうです。
以前のオールは、248cm。
新しいオールは、255cm。
7cm長いオールを使って、スピードアップを図っています。
続いては、ベルトの締めかたです。
遠藤選手は、以前にも増して、がちがちに体を縛り付けています。
踏ん張りがきかない遠藤選手は、上半身を揺らして、推進力を生み出しています。
ベルトを締め付けた分、その反動を力に変え、スピードアップにつなげようとしています。

鍛え上げた上半身を駆使して、目指すは水上最速です。
主に下半身に障がいのある選手が、動かせる部分をフルに使って限界に挑むパラボート競技。遠藤隆行選手、これからどんなレースを見せてくれるのか、大注目です。

以上、遠藤隆行選手についてでした!