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一般の柔道との違いは?

弱視や全盲の選手が闘う視覚障がい者柔道、一般の柔道との違いはなんでしょうか。
試合時間は一般の柔道と同じ4分間です。
試合上に凹凸テープはなく、外に出てしまいそうなときは、主審が声に出して選手に伝えます。
試合は、互いに向き合い、襟と袖の決められた位置をつかみ、組んだ状態から始まります。
主審が、「はじめ」と宣告するまでそのまま持ち続けなければ、指導が与えられます。
組み手争いがないので試合開始から一気に技の応酬が続くのが特徴です。

柔道着に赤いマークがある選手がいます。
これは、最も障がいの重いクラス(全盲を含む)を意味します。
審判が、障がいの重い選手を誘導・配慮するため、それがわかるようについています。
黄色いマークのついている柔道着もあります。
これは、聴覚障がいがある選手であることを意味します。
選手の中には、視覚障がいに加え、聴覚障がいのある選手もいます。

2019年7月アメリカ、
IBSA柔道国際大会、男子60kg級 決勝では、ルーマニア代表、全盲の選手、世界ランキング2位のボロガ選手は一本背負いで弱視の選手に勝利しました。

視覚からの情報がない中で、選手たちはどうやって闘っているのでしょうか?
全盲、男子73kg級、永井崇匡(ながいたかまさ)選手は、2歳のときに視力を失い、小学1年生で柔道を始めます。
見たこともない柔道がどんな動きをしているのか、想像もつかない状態でした。
そこで、重要な手がかりになったのが、手の感覚だったといいます。
永井選手「(技を)ゆっくりかけるところをちょっとずつ触ってみる、大事なのはおおまかなイメージ、足の運びと、手の使い方がどうなっているか、そういうふうにして最初は覚えていった。ある程度の動きができてきたら、少しづつ修正していく。」
今では、巴投げまでできるようになりました。
視覚障がい者柔道で最も重要なところは?との質問に、
永井選手「持っている手。持っている手からの情報で、相手の体勢を把握するので、重要です。」

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廣瀬順子選手、ライバルは?

2019年8月、松山東雲女子大学の柔道部、
廣瀬順子選手は、課題を克服するため、大学の柔道部で練習をしていました。
リオでは敵なしだった順子選手ですが、最近、ライバルが出現しました。
トルコのチェレキ・ゼイネプ選手です。
2018年世界選手権(2018年11月 ポルトガル)では、決勝で対戦。
チェレキ選手は、廣瀬選手に開始45秒で一本勝ちします。
チェレキ選手、廣瀬選手の弱点をついた得意技を持っていました。
体勢を瞬時に落とし、巻き込んで倒す、谷落(たにおとし)です。
この技は、視野が狭い順子選手にとって、対応が難しい技だといいます。
廣瀬順子選手「いきなりフッと消えて、そのあと技が来る。(自分の)視野のないところにいきなり潜り込んでくる。反応が遅れて、対応しづらい技。東京で金メダルを目指す上では、チェレキ選手は研究を重ねて勝たないといけない相手です。」
廣瀬悠コーチは、「右手を腕に持ちかえたときが相手が技に入ってくる前兆。予兆があるのに本人が気づいていないのが弱点。」といいます。
技に入る直前、チェレキ選手が右手で奥襟を持ち、相手を引き寄せたところで、奥襟から腕に持ちかえる、この動作に気付けるかが、重要な鍵になるといいます。

廣瀬順子選手と廣瀬悠コーチは、現在、チェレキ選手を倒す秘策を探っています。

以上、廣瀬順子選手についてでした!