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湯上選手の練習風景(続き)

湯上選手は普段、愛知県豊田市にある、母校の中京大学で練習をしています。
実業団に所属していますが、競技人口は少なく、練習はいつも1人で行っています。
円盤投げに特化した指導者もいないため、練習メニューも自分で考えなければなりません。
ただ1人、音のない世界に入り、自分の体と対話しながら、投てきを繰り返します。
一投一投、力を入れる場所、タイミングを探っていきます。
飛距離を重視せず、投げる前のターン、円盤をリリースする瞬間の感覚を重視して練習を行うこともあります。
「トレーニングは、いつも一人でやってきました。自分で考えながら工夫してやってきました。体の柔軟性、体幹、下半身の筋肉、まだまだ鍛えられるところがたくさんあると思っています。そういうところを伸びしろと捉えて、今頑張っています。」
「ふだんの課題が、ゆったり大きくというターン、ゆったり大きく回ってきて、最後にコンパクトになって、ギャップでスピードが出る。そのターンを意識してやります。」
湯上選手は、一歩一歩着実に。復活に向けて動き出していました。

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2019年5月5日 日本グランプリシリーズ、水戸招待陸上。
オリンピック出場に向けた大事な試合です。
再び62m台をだせば、偉業達成が見えてきます。
理想のフォームのイメージを体に思い起こさせます。
1投目、投てきのサークルをはみ出して前に出てしまい、ファールとなりました。
2投目、58m40。力みのないスムーズな動きが戻ってきました。
4投目、59m69、久しぶりに60mに近づく、飛ばす感覚が戻りつつありました。
「少しずつステップアップしていく、というのが大事だと思っています。今日の試合は一歩また階段を上った感じ。6月の日本選手権はもっと良い記録が出せると思います。」

そして挑んだ日本選手権。
2019年6月27日、日本陸上競技選手権大会、去年日本新記録を出した、相性のいい大会です。
結果は、56m52、3位となりました。
それでも湯上選手は前を向いていました。
「プレッシャーはあまり感じていませんでしたが、自分の普段通りの投げがどうしても上手く行かなくて、それでどんどん力が入ってしまいました。これからも練習を積んで、62m、そしてその先の記録を投げられるようにしたいと思います。」

2020年東京オリンピック、日本人初の偉業、聞こえない選手としての出場を目指し、湯上選手は一歩一歩練習を積み重ねています。

以上、湯上剛輝選手についてでした!