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円盤投げについて

円盤投げは、2.0kgの円盤を投げて飛距離を争う競技です。
オリンピック出場に期待がかかる湯上選手。
東京オリンピックの円盤投げに出場できる選手は、世界で32人だけです。

湯上選手は、世界ランキング62位(2019年8月6日付)。
このままでは出場は厳しい状況です。
湯上選手は、毎年2mずつ記録を更新し続けています。そして昨シーズン、62mの大台を達成しました。
オリンピック強化コーチ 田内健二さん、
「この62m台を安定してだすこと、それが世界の上位に入るボーダーライン」だといいます。
「そこをまず目指したい。継続して練習することによって、まず自分の自己ベストに近いところを安定させることが重要だと思います。」

日本では最強王者の湯上選手、記録を伸ばし、世界のトップたちと渡り合うため必要なことは、リーチの差を埋めることです。
リオオリンピックの金メダリスト、クリストフ・ハルティング選手。
身重2m7cm。長い腕が大きな遠心力を作り出し、驚異の飛距離を生み出しています。
圧倒的なリーチの差を埋めるには、腕をしっかり伸ばしたフォームを磨く必要があります。
田内健二コーチ「理想的には回転半径を長くして速く回るっていうことなんです。湯上選手が技術的に海外の選手に劣っているとは思えない。むしろ湯上選手のほうが上手に投げているんじゃないかと思うところもある。速く回っても自分の中で今の回転半径を維持できなかったり、自分で勝手に調整して短くしてしまったりすると、円盤の速度は上がらないので、そのあたりが難しいんです。」

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今シーズン

今シーズンの湯上選手は、原因不明のスランプに苦しんでいました。
2019年4月、カタール・ドーハ、アジア陸上選手権。世界ランキングにも影響する大事な大会です。
メダルも確実視されたこの大会、湯上選手が目指したのは、62m台。
しかし、リリースで腕が伸び切らず、結果は57m台となりました。
田内健二コーチ「調子が悪くなったときは動きが小さくなる。半径が小さくなって、腕に力を入れれば飛ぶと、思いがちになっちゃう。それがタイミングよくなればいいんですけど、タイミングがずれてしまっていた。」
オリンピックへの重圧、記録への焦り、過剰に力が入り、生命線であるフォームに乱れが生じていました。

湯上選手の練習風景

アジア選手権から帰国した湯上選手は、スランプ克服のため、新たな練習方法を試していました。
海外から入手した、ハンマー投げの練習器具に、改良を加えたものを練習に取り入れていました。
手の外側に重りがあるものを繰り返し投げ、腕を伸ばす感覚を取り戻そうとしていました。
湯上選手が参考にしたのは、日本投てき界のレジェンド、アテネオリンピック金メダリスト、室伏広治さんです。
室伏広治さんも現役時代、体格で勝る外国人選手たちとどう闘うか、練習方法を様々に工夫して、体の使い方を考え続けてきました。
湯上選手「室伏広治さんがハンマー投げで歴史を変えた。と思っている。自分もそのように円盤投げで歴史を変えたいという思いでいます。」

湯上選手も、思いつく練習方法はなんでも試して、試行錯誤をしながら練習に取り組んでいます。
ある日の練習では、ラグビーチームのトレーナーに教わった、ゴムをつかったトレーニング。
おしりや背中の筋肉を鍛えることで、回転してもぶれない体を作ろうとしていました。
「日々の練習って、本当に工夫だと思っていて、You Tubeやトレーニングの雑誌、そういう場所から常に刺激を変えながら面白いトレーニングをするようにしています。」

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