パラリンピック競泳400m世界ランキング1位の富田宇宙選手、入場のパフォーマンスでシャドーボクシングをするなど、おちゃめな一面があり、気になる選手です。そして富田選手専属タッパーの鷲尾拓実さん。
二人はどんなプロフィールや経歴をお持ちなのか、視覚障がいクラスの競泳はどのように競技をするのか、強さの秘密やライバル、脳波のことなど、気になったので調べてみました。

Sponsored Link

富田宇宙選手のプロフィール

名前:富田 宇宙(とみた うちゅう)
出身地:熊本県
生年月日:1989年2月28日
年齢:30歳(執筆時)
身重:168cm
体重:65kg
出身校:熊本県立済々黌(せいせいこう)高等学校
競技:水泳
クラス:S11クラス
所属:日本体育大学大学院 水泳部 競泳ブロック

仲がいい選手:パラリンピック水泳代表の木村敬一選手、山田拓朗選手
好きなもの:カキ、すじこ
好きな歌手:ONE OK ROCK(ワンオクロック)
リラックス方法:音声読書。太宰治や三島由紀夫が好き
名前の由来:
富田選手の「宇宙」という名前の由来は、お姉さまの名前が「未来」と書いて「ミク」さん。それに負けない名前ということで、「宇宙」と名付けられたそうです。
そして、「宇宙のように広い心を持つように」との意味が込められているそうです。

★400m自由形 記録の推移★
2017年3月 4分42秒48(弱視のクラス)
   7月 視力の低下によって、最も重いクラス(ブラックゴーグルをするクラス)に変更
2017年9月 4分39秒71→前より記録が伸びている
2018年5月 4分36秒88
2018年6月 4分34秒59
2018年9月 4分33秒71→毎回自己ベストを更新。

Sponsored Link

富田選手は、子供の頃から宇宙飛行士になる夢を持っていました。
小学校から目標にして、そのためにできることはなんでもはじめていました。
高校では、物理や数学、宇宙工学、航空工学に関する学科への進学を目指していました。

5歳上の姉の影響で3歳からスイミングクラブに通うにようになります。
その後、高校生まで部活動として水泳に取り組んでいました。
富田選手は、「運動は得意な方ではないと思っている。水泳も競技を意識するのではなく、宇宙飛行士になるにはしっかり運動を継続させて体力をつけるべき、という気持ちでした。」

高校2年のとき、網膜色素変性症と診断されます。
病気が判明し、高校卒業時に水泳をやめました。
「水泳だけではありません。熱心に取り組んでいたものは何もかも放り出しました。」

パラスポーツとしての水泳に出会ったのは、大学を卒業して社会人になってからです。
2012年、パラ水泳チーム「東京ラッコ」を紹介され、通うようになります。
障がい者スポーツの中で水泳が最も身近だったから、といいます。
中高の頃は特に速い選手ではありませんでしたが、パラ競泳の国内大会で優勝をしました。
しかし、始めたばかりの頃はとくに熱心というわけではなかったそうです。
2013年、東京パラリンピック開催が決定したことで、パラ水泳で世界を目指す意味を見出しました。
「視覚障がいのクラスで、世界に太刀打ちできる立場にあるのなら、自分がやらねば、と。」

富田選手は、2016年までは、視覚障がいのクラスの中でもっとも障害が軽いS13クラスの選手でしたが、病気による視力悪化のため、2017年に最も重いS11クラスに変更になりました。
全盲のS11(Sは自由形、バタフライ、背泳ぎのクラス、平泳ぎはSBクラス、個人メドレーはSMクラス)では、公平を期すため、視界を遮断してアイマスクの役割を果たす「ブラックゴーグル」を使用するルールがあります。
富田選手は、はじめてブラックゴーグルを装着してレースに臨むことになりました。

そして、2017年9月、ジャパンパラ競技大会、得意の400m自由形で予選、決勝のレースで記録を更新、会場を沸かせました。
その後、次々に記録を更新する快進撃をみせています。

次ページ:>タッパー鷲尾拓実さん