北海道・浦河のべてるの家がNHKバリバラに登場。

統合失調症の人達による「幻覚妄想大会」が話題のべてるの家ですが、見学や入所希望の人が多いみたいですね。

そのべてるの家に関連して、批判や費用や見学、向谷地生良さんの開拓した当事者研究などについて調べてみました。

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べてるの家と当事者研究

当事者研究とは、べてるの家ではじまった、精神障害の当事者およびその家族を対象とした、アセスメント(評価)とリハビリのプログラムのことを言うのだそうです。

内容は難しいのですが、特徴としては、統合失調症などの精神障害の当事者が、自らの抱える「生きづらさ」自体を「研究すべき対象」と捉える点です。

従来の統合失調症などの精神障害においては、典型的には過剰な保護や管理、投薬が行われますが、これは当事者自身のためというよりは、周囲の関わる人たちのためという側面が色濃くありました。

一方、当事者研究では、当事者自身が、自分自身および周囲の協力のもとで、自分の抱える「生きづらさ」を研究し、克服する自助努力を行うことを重視し、それによって、以前よりも生きやすい生き方を探っていくという、より当事者自身を主体とした方法論が用いられています。

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当事者研究に対して持った個人的な感想

あくまで素人目線の印象ですが、この当事者研究というのは、薬や管理で無理やり症状を抑えるとか、型に嵌めて周りに迷惑がかからないようにする、という従来的なやり方とは根本的に発想が違うみたいですね。

統合失調症を完治させる、というよりは、統合失調症による様々な症状や、それによる周囲との軋轢という現実を直視して、その現実の中で当事者自身がより生きやすい生き方を模索する手助けをするプログラムということになりそうです。

たとえば、健常者でも人間関係や仕事上の苦労など、いろんな問題を抱えています。

私たちは、それに対して生きづらさや困難を感じた場合、何が問題なのか、何をすればよいのかを懸命に考えて、時には他人の力を借りて、より快適に生きられる方法や考え方を模索します。

それが統合失調症の当事者の場合、自らの幻聴や幻覚などの症状やそれに伴う周囲との関係の困難が問題になってくるわけです。

実際、べてるの家では、幻聴は「幻聴さん」と呼んだり、否定的な思考のことを「お客さん」と呼んだりすることで、これらの症状を擬人化するというアプローチを取っています。

つまり、健常者も精神障害の当事者も、同じ主観的な生きづらさの主人公として目の前の問題や困難に立ち向かっているという点では、何も違わないということです。

ただ、精神障害の当事者の場合は、健常者にはない特有の困難が加わり、健常者とはいくぶん違う世界が見えている点が異なるだけだ、というわけですね。

これは、「精神障害の当事者」という存在を、より健常者と同じ側に引き寄せた、いかにも現代的なアプローチだと思いました。

べてるの家の批判、費用、見学については次のページで!